G-ROKS下高井戸スタジオでKORG CLARITY を見てきました。

先日の10/3(水)に秋葉原のLe Tabouで行われ参加したDSDネイティブ再生の回でコルグの担当の方からKORG CLARITYを使用してのレコーディングワークショップが開催されるとのお話を頂き、今回G-ROKS下高井戸スタジオで行われた辻敦尊さんによるレコーディングワークショップに参加してきました。

今回はグランドピアノのマルチマイクレコーディングとの事で、私自身サクラフォンレーベルでピアノのレコーディングを行う機会もあるので大変意義深いワークショップになりそうです。

今回使用したピアノ、機材類は以下の通りです。

PIANO : BOSTON GP-193 PE
DAW : KORG CLARITY
AD/DA : KORG MR-0808U
MIC PREAMP : RME OCTAMICII

MICROPHONE
AUDIO-TECHNICA AT4022 無指向性コンデンサーマイク
EARTHWORKS QTC50MP 単一指向性コンデンサーマイク
LAUTEN AUDIO ST-221 TORCH 単一指向性真空管式コンデンサーマイク
SONTRONICS APOLLO アクティブ型XYステレオリボンマイク

今回はワークショップという形式が取られ、一般的なセミナー形式ではなく参加者自身が各テーマに沿ったマイキングをしレコーディング、プレイバックしディスカッションという限られた時間の中ではありましたが様々なマイキングとそれに適したマイクの組み合わせを試す事が出来、普段のレコーディングでは試せない様なセッティングも行えKORG CLARITY目当てで来たものの非常に意義深いワークショップになりました。

最終的には
ON : SONTRONICS APOLLO / OFF : AUDIO-TECHNICA AT4022
ON : LAUTEN AUDIO ST-221 TORCH / OFF : EARTHWORKS QTC50MP
の2パターンの組み合わせが良い結果を得られたようです。

個人的には普段リボンマイクを好んで使用しますが、今回のワークショップではEARTHWORKS QTC50MPが非常に好印象でした。
所謂DPA等に代表されるトランスペアレントなマイクですが、DPAよりもさらにシャープな印象があり、硬質でありながら50KHzまで伸びる周波数特性が正確な音像を描きどんなセッティングであっても位相を保ちステレオイメージを繋ぎます。
リボンマイクや真空管マイクにある様な音色の魅力は得難いかもしれませんが、ここまで解像度が高く、ハイスピードでワイドレンジですとノイズを聴いているだけでも気持ちよく耳が喜んでいます。
そうなると同社のPIANOMIC PM40への興味はさらに湧いてきます。
機会があればこちらも試してみたいです。


(黒と青を基調としたUIは格好良いです!)

さてKORG CLARITYについてですが、DSDレコーディングには普段からMR-2000Sを使用している事もありDSDの滑らかでストレスの無い音質の印象のままでしたが、それでも一般的なWINDOWS機によるネイティブ環境でUSB2.0接続のAD/DA MR-0808Uから8トラックのDSDマルチトラックレコーディングが「普通」に行われている事のインパクトはありました。
試作段階による機能の制限が多いとの事でしたが、DSDフォーマットの特性上望むところではないとも思うので、これは試作と言わず積極的に市販に向けて頑張ってほしいなと強く思うところです。
KORG CLARITYソフトウェアとMR-0808U AD/DAコンバーターのセットで3桁切れば魅力的ですね。

ちなみにG-ROKS下高井戸スタジオではこの現在世界に3台しか無いKORG CLARITYのシステムのレンタルも同スタジオ内のみですが行っているとの事です。

辻敦尊さん、参加者の方々ありがとうございました。
ワークショップ後の懇談会も非常に楽しかったです(^_^)

AT-MUSIC

G-ROKS下高井戸スタジオ