2012.10.03
秋葉原のLe Tabouで行われたワークショップ、DSDネイティブ再生に行ってきました。
ゲストにはオノセイゲンさん、再生DACにはKORGの未発表?の新製品DS-DAC-10と次バージョンのAudio Gateを用いてのシステムでした。
スピーカーはmusikelectronic geithainのME901Kでした。
やはり注目は1-Bit 5.6448MHzのDSDデータをネイティブPC環境で変換を行わずに再生可能にしたKORG DS-DAC-10です。
外観はKORG MR-1000に似たデザインでそれよりも2回り程小さく、しかし適度な重量もあり高い質感に仕上がっています。
フロントにはヘッドフォン端子とヘッドフォンボリュームをそなえ、リアはRCAのメインアナログアウトとコアキシャルのデジタルアウト(おそらくPCMのみ)、USB端子になっています。
リアのメインアウトはフロントのボリュームを介さずフィックスでの出力になっており、電源はUSBバスパワーです。
また対応コンピューターですが、MacではDSDネイティブ再生に対応するプロトコルが無いらしくWindowsのみの対応となっています。
再生音源はオノセイゲンさんがお持ち頂き、アマゾンでのフィールドレコーディングからアナログハーフからのアーカイブ音源、主にDPAマイクロフォンを用いて収録された最新レコーディングまで幅広いもので、いずれもDSDの特徴とされるレンジの広さや正確性などを強く感じる事が出来ましたが、なによりもオノセイゲンさんの言葉をお借りすれば音楽により深く入り込む事が出来るサウンドでした。
その中でも個人的にはアマゾンでのフィールドレコーディングのサウンドには驚き、このリアリティはPCMではなくDSDだからこそ収録出来たのではないかと思った次第です。
試聴を終えた後もDS-DAC-10の発売時期や価格、仕様についての質疑からDSDフォーマットそのものについてから研究が進められているネイティブ環境で8トラックの録音を実現するClarity(是非市販を目指して頂きたいです!)に至るまで実に濃い内容のワークショップでした。
また、今後映像は4Kの時代に突入するので音楽もそれに合わせてDSDにして行くべきとのお話もありましたが、圧縮音源に溢れた現状を顧みると切に願うところですね。